オイルエアシステムの概要
連続した圧縮エアの流れを利用して、微量の潤滑オイルを連続的に供給するシステムです。
大型～小型設備まで対応可能で、オイルミスト潤滑やグリース潤滑と比較してさまざまな利点があります。
機能
一台のポンプユニットから適時（タイマー運転）、短時間で、潤滑油を配管により潤滑ポイント近くに配置した複数のミキシングバルブ（混合分配弁）に送り込み、このミキシングバルブで定量に分配された潤滑油をエアの力で潤滑ポイントに送り込むシステムです。
高い技術力
- 連続したエアの流れの中に適時、定量の潤滑油を吐出します。
- 圧縮エアの流れに押し出された潤滑油は、乱気流状の圧縮エアにより管壁をらせん状に連続した潤滑油の流れに変化し潤滑ポイントまで運ばれます。
- 圧縮エアの作用として、潤滑油を搬送するだけでなく、軸受の冷却と異物侵入防止効果をえられます。
主な特徴
- 必要最小限の潤滑油を供給するため、潤滑油の消費量が少なくすみます。
- ミキシングバルブは間欠運転ですが、潤滑ポイントへの潤滑油は連続供給となります。
- 供給エア圧により軸受内部は外部より圧力が高くなり、異物や水の侵入を防止できます。
- 潤滑油は配管の管壁を通り搬送されるためミスト状にはなりません。よってオイルミストによる雰囲気汚染がありません。
- 常にフレッシュな潤滑油が供給されますので信頼性が向上します。
- 圧縮エアによって潤滑油が供給されますので、配管の据付方向に制約がありません。
- グリース潤滑と比較して軸受のメンテナンス性が格段にアップします。
- デュアルライン式の場合は、ミキシングバルブは可変容量式のため、潤滑ポイントへの給油量を容易に変更できます。
- デュアルライン式の場合は、潤滑ポイント数を容易に変更できます。
用途
重工業圧延ミル、ワイヤー引き出しミル、ミルスタンド、連鋳機、スピンドルベアリング、工作機械、チェーン潤滑、その他多くの分野で採用されています。
システム構成
シングルライン方式とデュアルライン方式があります。
主にポンプユニット、ミキシングバルブ、分配器、エア機器で構成されます。
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施工例
